患者由来腫瘍異種移植片（PDX: Patient-derived tumor xenograft）は、患者から摘出した腫瘍組織の一部を免疫不全マウスに移植して増殖させた組織です。培養細胞に比べ、人体により近い環境でヒト腫瘍細胞の特徴を捉えることができます。PDXモデルは、抗がん剤の開発や選択における有用性の高いツールとして注目されています。
F-PDX®は、福島医薬品関連産業支援拠点化事業において、病理組織学的解析や網羅的遺伝子発現解析による評価基準のもとで樹立した、担がん動物作製に適した凍結腫瘍組織です。卵巣がん、肺がん、大腸がんなど多様な固形腫瘍や、白血病などの造血器腫瘍を含む、200系統以上のラインナップが揃っています（内訳はこちら）。
